やねや職人 スタッフブログ

9月に入り急に朝晩涼しくなってきましたね。

夜は鈴虫が鳴いたりして秋らしさを感じます。

日中はまだまだ気温が上がり寒暖差が出てきましたので、体調管理には十分気を付けましょうね。

今日のやねや職人スタッフブログは、周南市で棟の積み直し工事が終りましたのでご紹介します。

ご覧の通り大変立派な日本家屋です。

屋根瓦も素晴らしいです。

現在は空き家となっているこちらのお宅ですが、屋根を改修したいとのご依頼を頂きました。

陶器瓦の地葺き部分はまだまだ耐久性があります。

地瓦にはひび割れもないので、棟瓦の積み直しと銅板の庇の改修、雨樋の掛け替えのご注文を頂きました。

漆喰が剥がれて中の赤土が流出している降り棟は全て撤去します。

まずは雨樋を外します。銅製の雨樋は陶器瓦の釉薬と相性が悪く経年により穴空きが多数見られました。

続いて同じく銅版製の庇の改修です。

こちらも雨樋の穴から伝い落ちてきた雨水の影響で穴が空いていました。

陶器瓦の釉薬とも相性が良く、耐久性の高いガルバリウムカラー鋼板で既存の庇をカバーします。

続いて棟の解体です。

本棟、隅棟、下り棟を一旦全て解体します。

地瓦は一旦取り外して後から葺き戻して使うので、丁寧に扱います。

降り棟は屋根を保守すると言うより、飾りの意味合いが強い棟なので、耐震性を考えて全て撤去します。

隅棟の解体後です。

屋根地に取り付けた棟金具に芯棒となる棟垂木をビスで固定します。

棟垂木の両側に屋根専用の南蛮漆喰を塗布、隙間からの雨水を防ぎます。

最後に冠瓦を垂木に固定して完成です。

防水パッキン付きのビスで固定しています。

屋根工事終了後、雨樋を新しいものにかけ変えて、周南市T様邸棟積み直し工事完成です。

T様邸、お庭もとてもきれいでした。

さすがに今は空き家との事で、お手入れはされていませんでしたが、お住まいになられていた頃は草花も木も四季の移ろいとともに様々な表情を見せていたのだろうと想像できます。

屋根を改修されてまた賑やかに過ごされるのでしょうか(#^.^#)

ありがとうございました。。。

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